【考察】雷元素、実は弱くない説【原神】

まずは質問です。雷元素が弱いと言われている理由は何ですか？
元素反応が弱いから？元素共鳴が弱いから？もしそう思うのならその認識は間違えているかもしれません。

雷元素が弱いと言われる理由
まとめ

雷元素が弱いと言われる理由

まずは結論から。一番の理由はダメージ計算の解釈の仕方が悪いからです。

ダメージ計算の解釈？と思った方もいると思うので解説していきたいと思います。まず、私達がいつもしている、または参考にしているダメージ計算には暗黙の内に前提としている条件があります。それは敵は1体のみであるということです。

敵が2体3体といると元素付着や攻撃範囲などの影響でめちゃくちゃ複雑になります。

これの何が問題になるのか？と思われるかもしれないので具体例を出してみてみましょう。最近実装されたばかりの八重神子の元素爆発「大密法・天狐顕現」は範囲攻撃であり、同時に複数の敵に攻撃を当てることが出来ます。

これにより、天賦レベル9で合計約2000%もある強力な元素爆発に敵の数だけ倍率をかけることが出来るのです。2体なら2倍、3体なら3倍といった具合に。現在の螺旋12層では最大で同時に4体出現するため4倍になり、合計倍率は8000%近くになります。

次に八重神子との比較対象として胡桃を考えます。胡桃の主力である重撃は基本的に単体の敵にしか当てることは出来ません。もし2体同時に当てることが出来たとしても、行秋の元素爆発は1体しか標的にしないため、確実に2体同時に蒸発をする、なんてことは出来ません。

つまり、胡桃は八重神子の元素爆発のように敵の数だけ総火力を倍にする、といったことは出来ないのです。

実は複数体の敵に同時に攻撃を当てられるのは八重神子だけではなく、雷元素の多くのキャラに共通した特徴でもあります。例えば、

リサの元素スキルと元素爆発（ただし、リサの元素爆発を複数の敵に当てる場合集敵しないと難しいです）
刻晴の元素爆発
九条裟羅の元素爆発
雷電将軍の元素爆発
八重神子の元素爆発

などがこの特徴に当てはまります。北斗も複数の敵に対して強いのですが、今回取り上げる利点とは少し違うため除外しています。
以下に、一部の雷元素キャラの範囲攻撃天賦の合計倍率を天賦レベル9を想定して上げます。

リサの場合、元素スキル（誘雷3重）と元素爆発の合計倍率は828.2%+62.2%*29=2632%となります。ここに敵の数だけ倍率がかかります。

刻晴の場合、元素爆発の合計倍率は149.6%+40.8%*8+321%=797%となります。ただし、刻晴の場合、元素爆発が40族であるためCTが短いことを考慮する必要はあります。

八重神子の場合、元素爆発で天狐雷霆による追加ダメージを3回発動したとすると合計倍率は442％+567%*3=2143%です。
※これはあくまで天賦倍率のみを上げているので実際のダメージに換算する場合は攻撃力や会心系などを含めて計算する必要があります。

雷元素の天賦の特徴は攻撃範囲の広さと高い天賦倍率にあります。蒸発や溶解では元素付着の順序をコントロールしないといけませんが、集団戦においてそれは難しく、例え出来たとしても火力を出したいキャラが範囲攻撃天賦を持っていないといけないわけです。これらが蒸発溶解ではネックになってしまいます。しかし、雷元素は範囲攻撃キャラが多く、天賦倍率が高い場合が多いため蒸発溶解に頼らずとも元からある程度の火力を出せます。

これらにより雷元素は集団戦を得意としています。お誂え向きに過負荷は範囲攻撃であり、感電も水付着した周囲の敵1体に放電が起きダメージを与えます。

ここまで雷元素の強みを上げましたが、これらは全て一般的なダメージ計算には反映されていません。これこそが雷元素が弱いと言われている一番の理由なのです。

また、雷元素の反応ダメージが集団戦に強く、蒸発溶解が集団戦に弱いこともダメージ計算には反映されていません。溶解甘雨や国際タルタリヤのように集団戦でも蒸発溶解しやすい編成はありますので全てのキャラが集団戦に弱いわけではないですが、基本的には弱いです。

詳しくは【考察】隠れ不遇元素「炎」をご覧ください。